Google AdSenseは、ウェブサイト収益とYouTube収益が同じアカウントで管理されます。
Google AdSenseの管理画面では、「Google AdSense」と「YouTube 向け AdSens
」とに分かれています。
収益の入金も別々で、それぞれに8000円以上にて振込があります。
会計処理をする際は、「その月に確定した収益」と、「過去から繰り越されてきた残高」を分けて考えることが重要です。
ここでは、YouTube収益の支払い情報から、帳簿にどのように記録し、次回の入金に備えるかを見ていきましょう。
次の8000円を切る少額な例で解説します。
Google YouTubeからの収益仕分けをします。
例として管理画面から入手できる収益の支払い情報は下記の様になっています。
11月にはいてから10月の確定金額が下記の様にわかりました。
■お支払い情報 – お支払い – Google AdSense
2024年10月1日〜31日
最終残高: ¥7,787
2024年10月1日⽇〜31⽇ 収益 – YouTube ¥3,431
開始残高: ¥4,356
1. 収益確定の構造を理解する
情報は、以下の3つの要素で構成されています。
項目 |
金額 |
会計上の意味合い |
---|---|---|
開始残高 |
¥4,356 |
過去の収益確定時(例:9月分まで)に、すでに「売上高」として計上済みで、「売掛金」として回収待ちになっている金額。 |
収益 – YouTube |
¥3,431 |
今回の確定期間(2024年10月分)に新しく発生した純粋な収益額。 |
最終残高 |
¥7,787 |
開始残高と当月収益の合計額。次回の入金基準(8,000円)を超えるまで、「売掛金」として繰り越される金額。 |
【重要】 会計ソフトに入力するのは、確定した収益(¥3,431)と、過去の売掛金(¥4,356)が合計されて新しい売掛金(¥7,787)になるという流れです。
📌勘定科目のおさらい
勘定科目 |
分類 |
意味 |
---|---|---|
売掛金 |
資産 |
「確定したが、まだ回収していないお金」(もらう権利)。 |
売上高 |
収益 |
会社の主な事業活動から得られた収益。YouTubeアドセンス収益の場合はこれにあたります。 |
2. 仕訳の目的と具体的な手順
今回行う仕訳の目的は、「10月分の収益 ¥3,431 を計上し、その結果、売掛金残高を ¥7,787 に更新すること」です。
前提: 過去に以下の仕訳が済んでいる状態です。
-
売掛金(借方残高): ¥4,356
仕訳の具体例(2024年11月確定日)
10月分の収益が確定した日(例:2024年11月27日など、確定通知があった日)に以下の仕訳を行います。
日付 |
勘定科目(借方) |
金額 |
勘定科目(貸方) |
金額 |
摘要 |
---|---|---|---|---|---|
2024/11/27 |
売掛金 |
3,431 |
売上高 |
3,431 |
AdSense/YouTube 10月分収益確定 |
-
借方(左側): 売掛金 ¥3,431を計上します。これにより、過去の残高(¥4,356)に新しい確定額が加算され、合計が¥7,787となります。
-
貸方(右側): 売上高 ¥3,431を計上します。これが10月分の会社の収益となります。
3. 仕訳後の帳簿残高の確認
この仕訳をすることで、会計ソフト上の「売掛金」勘定の残高は以下の通りになります。
売掛金残高= ¥4,356 + ¥3,431 = ¥7,787
この ¥7,787 という金額は、明細の「最終残高」と完全に一致します。
次の入金時の流れ
次回、この残高が8,000円を超えて、例えば¥9,500が銀行口座に入金された場合、以下の仕訳を行います。
日付 |
勘定科目(借方) |
金額 |
勘定科目(貸方) |
金額 |
摘要 |
---|---|---|---|---|---|
(入金日) |
普通預金 |
9,500 |
売掛金 |
9,500 |
AdSense入金(売掛金消込) |
この一連の流れを正確に行うことで、収益の発生(確定通知)と、現金の動き(銀行振込)を分けて、会社の利益を正確に把握することができます。
コメント